Archive for 8月, 2012

Dante98 1作目『SHIINA』

Posted 2012.08.20 in 昔語り

画像がない記事はやっぱり地味だな!

ということで今回からは画像を織り交ぜてイキマス。

意気揚々とパソコン版のRPGツクール『Dante98』を購入すると、早速エディットを始めた。
Dante98はスーパーファミコン版の『SuperDante』よりも容量が多いばかりでなく、
マップもずっと小さい単位で編集でき、さらにキャラクターツクールと組み合わせれば
素材まで自作できてしまうという優れものだ!

ゲームのタイトルは『SHIINA』にした。

ヒロインの名前がシーナだからだ。
ていうか…

椎名へきるさんの大ファンだったからだ。

我ながら酷い安直。
画像にもあるけどこれを作ったのは1995年だから…もう17年も前になるのかヒイイイ。

ストーリーは…
 世界を破壊するさだめを持った神であるシーナが、
 世界を守ろうとする人達に追われていたところを
 事情を知らない主人公が助けて、一緒に逃げて回るお話。

とかそんな厨二病なかんじだったキガスル(うろおぼえ)
………………
………

ありがち!ありがち!

みんなこういうの作るよね!

キャラクターツクールも買って、キャラクターをドット絵で自作。

キャラクターのサイズは32×32で全体で16色しか使えなかった。そういう時代。
リアル系にしたかったので、32×32で4頭身とかムチャなことしてたりする。
左上の地味な黒いフードの奴がシーナ。

さらにマップチップも自作。(いくつか基本素材のまんまかも)

並びがぐっちゃんぐっちゃんなのはRPGツクールの仕様で、
この並びだとマップエディット時にマップチップパレットに綺麗に並ぶ。
なんでこんな並びなのかはいまだにもって不明。

そんなこんなで寝る間も惜しんでエデット・エディット・エディット。

マップはこんなかんじに。

画像が大きすぎるので1箇所だけ原寸で抜粋。

3ヶ月の期間を費やしてようやく完成。
プレイ時間は5時間くらいだったかな。
だがまだまだ作り足りない。もっと作りこみたい!
しかしそこへ…また…あの問題が…

「ぜんぜん容量が足りない!」

さてどうしたものか。


昔語り

Posted 2012.08.18 in 昔語り

ホームページを作ってみた!
(デザインは既存テーマ流用で暫定)

だがしかしコンテンツがない!

というわけで、せっかくだからとりあえず昔語りでも書いておこうかと。
しがないゲームプログラマの経歴なんて興味ないかもだけど…

[1] モノを作ることが好きだった小学生時代

もうかれこれ10年以上ゲームプログラマとして働いてきたわけだけれど、
別段小さい頃から「ゲームプログラマになりたい!」と思っていたわけではなかったりする。
小学校の文集には「将来なりたい職業:大工」って書いてたような。

プログラマになる人の多くは、子どもの頃から身近にコンピュータがあって
「PC8801いじってた!」「MSXいじってた!」「X68000いじってた!」なんてのが多い。
実際プログラマ仲間の飲み会ではそのあたりの話題で盛り上がることが多く
話にぜんぜん参加できなくて悲しい思いをよく味わう(苦笑)
一応兄がMSXを持ってはいたのだけれど、完全にゲーム機扱いだったという…

じゃあ小さい頃は何をしていたかというと…
小学生の頃は絵を描くのが特に好きで、絵ばっかり描いてた。

授業中に。

ドラクエとファイファン(エフエフではないっ)とドキドキ学園とネクロスの要塞に
ハマっていたので、描いてたのは主にモンスターの絵。
“ボクの考えたスライム”をいっぱい描いたコピー誌を配って回ったりもしたっけ。
手製のゲームを作るのも好きで、ゲームブック作ったり、
スゴロク作ったり、ビー玉ゲーム作ったりもしていた。

授業中に。

他にも紙粘土でフィギュア自作したりとか。
釘を加工して刀や剣作ったりとか。
とにかく何かを作ることが好きだった。

授業中に。

[2] オタクになった中学生時代

そんなプログラマらしからぬアナログな幼少期を過ごしてきたのだけれど
中学生になると学校にコンピュータ室というのができて、
授業でプログラミングというものに初めて触れた。

授業で出された課題はBASICで絵を描く、日本語プログラミング言語(名前忘れた)で
アニメーションを作るという単純なものだったけれど、
元来モノ作りが好きだったせいもあり、居残りまでして夢中でプログラミングした。

だがそんなことより

中学生時代にはその後の運命を変えるもっと大きな出会いが待っていた。

兄が買ってきたヤングマガシン。
えっちなグラビアの表紙につられて盗み読みしたら…
その中のある漫画にドハマりしてしまったのである。
その名も

3×3EYES

いわゆるオタクになった瞬間だった(笑)
それまで漫画なんて買ったこと無かったのだけど、一気に既刊を買い揃えた。
CDも買い揃えて、林原さんのラジオ聞くようになったり。
椎名へきるさんにハマったり。

この頃から女の子の絵ばかり描くようになり、漫画家になりたいナァなどと思うようになった。
プログラミング?
授業でやったっきりデス…

[3] RPGツクールに熱中した高校生時代

授業のプログラミングが面白かったのもあって、高校は工業高校の情報技術科に進学。
情報系ということで、親にコンピュータ(PC-9821Ce)を買ってもらった。
確か40万円くらい…親に感謝。

学校ではFORTRAN、COBOL、CASL、MASMなどのプログラミング言語を勉強。
情報処理技術者第二種の資格をとるためにC、C++言語を独学。
もうこの頃にはプログラミングはかなり得意になっていたけれど
得意なだけでまだプログラマーを目指していたわけではなかった。
ゲーム作りにも興味はなかった。

そんなこんなで、相変わらず女の子の絵ばかり描いていると
ある時友達の誰かが「RPGツクールでゲーム作ろうぜ」って言い出した。

「RPGツクール? なんだろそれ…」

ぜんぜん知らなかったのだけど、どうやらRPGをかんたんに自作できるものらしい。
調度その頃スーパーファミコン版の『RPGツクール SUPER DANTE』が発売されたので
試しに購入…したのが運のツキ。

気がついたら数日で容量限界までエディットしていた。
暫く忘れていた、小学生の頃ゲームを作っていた、あの頃の気持ちがよみがえってきたのだ。
すぐに追加データユニットを買うも、それもあっという間に限界に。

「ぜんぜん容量が足りない!」

なんとかならないかと調べると、どうやらパソコン版の方はもっと容量が多いらしい。

「パソコン版買わなきゃ!」

かくして容量を求めてパソコン版の『Dante98』に手を出し始めるのであった。
プログラミング?
そんなことよりツクール!ツクール!