ユニバーサルトランジッション
ユニバーサルトランジッションは、クロスフェードトランジッションの
パワーアップ版とでも言うべき演出効果である。
ユニバーサルとは「普遍的、万能」という意味だ。
そう、すなわちユニバーサルトランジッションとは…
万能なトランジッションなのである。
なんとも大げさな名前だが、この効果の一般的な呼び名である。
いったい何が万能なのか。
ユニバーサルトランジッションは具体的には、ルール画像を使って変則的なトランジッションを行う。
ルール画像を使うという点以外は、仕組み的にはクロスフェードトランジッションと一緒である。
ルール画像は白黒の画像だ。
ルール1.png | ルール2.png | ルール3.png |
ルール画像の色の黒いところから先にクロスフェードトランジッションが行われる。
ルール画像は単なる画像にすぎないので、自在に描きかえることができる。
これはルール画像次第でクロスフェードの仕方を自由に変えられるということを意味する。
それゆえ「万能」なのである。
UniversalTransit命令
ユニバーサルトランジッションを行うにはUniversalTransit命令を使う。
UniversalTransit(to="画像1", image="画像2.png"
, rule="ルール.png", fade=20, time=1000);
rule パラメータにはルール画像を指定する。
fade パラメータにはフェード階調数を指定する。
フェード階調数が少ないほどシャープなフェードに、多いほどなだらかなフェードになる。
それでは実際に組み込んでみよう。
前回の立ち絵だとちょっと効果がわかりづらいので、今回の素材はコレで。
画像1.png | 画像2.png |
method Main()
{
CreateImage(name="画像1", image="画像1.png");
Enter(to="*");
wait 1000;
UniversalTransit(to="画像1", image="画像2.png"
, rule="ルール1.png", fade=20, time=1000);
}
せっかくなので他のルールも試すようにしてみよう。
method Main()
{
CreateImage(name="画像1", image="画像1.png");
Enter(to="*");
wait 1000;
UniversalTransit(to="画像1", image="画像2.png"
, rule="ルール1.png", fade=20, time=1000);
wait 1000;
UniversalTransit(to="画像1", image="画像2.png"
, rule="ルール1.png", fade=20, time=1000, begin=100%, end=0%);
wait 1000;
UniversalTransit(to="画像1", image="画像2.png"
, rule="ルール2.png", fade=20, time=1000);
wait 1000;
UniversalTransit(to="画像1", image="画像2.png"
, rule="ルール2.png", fade=20, time=1000, begin=100%, end=0%);
wait 1000;
UniversalTransit(to="画像1", image="画像2.png"
, rule="ルール3.png", fade=20, time=1000);
wait 1000;
UniversalTransit(to="画像1", image="画像2.png"
, rule="ルール3.png", fade=20, time=1000, begin=100%, end=0%);
wait 1000;
}
begin, end パラメータは開始時のトランジッション度合いと
終了時のトランジッション度合いを指定するパラメータだ。
本来このパラメータはbegin=0%, end=100%なのだが、
逆にbegin=100%, end=0%とすることで、逆動作をさせている。