ユニバーサルトランジッション

ユニバーサルトランジッションは、クロスフェードトランジッションの
パワーアップ版とでも言うべき演出効果である。
ユニバーサルとは「普遍的、万能」という意味だ。
そう、すなわちユニバーサルトランジッションとは…

万能なトランジッションなのである。

なんとも大げさな名前だが、この効果の一般的な呼び名である。
いったい何が万能なのか。

ユニバーサルトランジッションは具体的には、ルール画像を使って変則的なトランジッションを行う。
ルール画像を使うという点以外は、仕組み的にはクロスフェードトランジッションと一緒である。
ルール画像は白黒の画像だ。

UniversalTransit_Rule1 UniversalTransit_Rule2 UniversalTransit_Rule3
ルール1.png ルール2.png ルール3.png

ルール画像の色の黒いところから先にクロスフェードトランジッションが行われる。
ルール画像は単なる画像にすぎないので、自在に描きかえることができる。
これはルール画像次第でクロスフェードの仕方を自由に変えられるということを意味する。
それゆえ「万能」なのである。

UniversalTransit命令

ユニバーサルトランジッションを行うにはUniversalTransit命令を使う。


UniversalTransit(to="画像1", image="画像2.png"
  , rule="ルール.png", fade=20, time=1000);

rule パラメータにはルール画像を指定する。
fade パラメータにはフェード階調数を指定する。
フェード階調数が少ないほどシャープなフェードに、多いほどなだらかなフェードになる。

それでは実際に組み込んでみよう。
前回の立ち絵だとちょっと効果がわかりづらいので、今回の素材はコレで。

UniversalTransit_Image1 UniversalTransit_Image2
画像1.png 画像2.png

method Main()
{
  CreateImage(name="画像1", image="画像1.png");
  Enter(to="*");
  wait 1000;

  UniversalTransit(to="画像1", image="画像2.png"
    , rule="ルール1.png", fade=20, time=1000);
}
YouTube Preview Image

せっかくなので他のルールも試すようにしてみよう。


method Main()
{
  CreateImage(name="画像1", image="画像1.png");
  Enter(to="*");
  wait 1000;

  UniversalTransit(to="画像1", image="画像2.png"
    , rule="ルール1.png", fade=20, time=1000);
  wait 1000;
  UniversalTransit(to="画像1", image="画像2.png"
    , rule="ルール1.png", fade=20, time=1000, begin=100%, end=0%);
  wait 1000;

  UniversalTransit(to="画像1", image="画像2.png"
    , rule="ルール2.png", fade=20, time=1000);
  wait 1000;
  UniversalTransit(to="画像1", image="画像2.png"
    , rule="ルール2.png", fade=20, time=1000, begin=100%, end=0%);
  wait 1000;

  UniversalTransit(to="画像1", image="画像2.png"
    , rule="ルール3.png", fade=20, time=1000);
  wait 1000;
  UniversalTransit(to="画像1", image="画像2.png"
    , rule="ルール3.png", fade=20, time=1000, begin=100%, end=0%);
  wait 1000;
}
YouTube Preview Image

begin, end パラメータは開始時のトランジッション度合いと
終了時のトランジッション度合いを指定するパラメータだ。
本来このパラメータはbegin=0%, end=100%なのだが、
逆にbegin=100%, end=0%とすることで、逆動作をさせている。


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