文字の出方を指定する

文章の見た目はなんとなく整ったので、今度は文章の『文字の出方』を調整しよう。

今までの動作サンプルを見ればわかるように、
テキストデーカーやバルーンデーカーを作成し表示すると
自動的に文字が打印されるように1文字ずつ表示される。
この様な動作のことをFoooでは…

『タイピング』と呼んでいる。

一般的な呼び方なのかどうかは知らない(何
タイピングの仕方はFONTタグで指定することができる。


<FONT interval=100 speed=250 effect='Rise'>クククク…</FONT>

FONTタグで指定するというのはニアンス的にちょっと変な感じもあるのだが
実際のところ文字サイズなどの指定と一緒に行うことが多いので一緒にしている。

スタイル定義でも指定可能だ。


style つぶやき { interval=100, speed=250, effect="Rise" }

interval にはタイピングする時間間隔をミリ秒単位で指定する。
speed にはタイピング効果にかける時間をミリ秒単位で指定する。
effect にはタイピング効果の種類の名前を指定する。

上の説明にもあるようにタイピング時には
タイピング効果という特殊な演出をつけることができる。
タイピング効果には様々な種類が用意されている。
いくつか挙げておこう。

TypingEffect_Fade TypingEffect_Rise TypingEffect_Bang TypingEffect_OffCenter TypingEffect_Splash
Fade Rise Bang OffCenter Splash

それでは実際に組み込んでみよう。


style 普通 { face="MS ゴシック", size=32 }
style 小 { size=24 }
style つぶやき { interval=100, speed=250, effect="Rise" }

method Main()
{
  CreateImage(name="背景", image="背景.png"
    , x=0, y=0);
  CreateFrame(name="コマ1", image="コマ1.png"
    , x=440, y=0, alpha=0%);
  CreateFrame(name="コマ2", image="コマ2.png"
    , x="OutRight", y=65);
  CreateFrame(name="コマ3", image="コマ3.png"
    , x=407, y=505, ox="Center", oy="Middle", sx=0%, sy=0%);
  CreateBalloon(name="台詞1"
    , style="普通", text="それにしても<BR>腹(はら)が減(へ)った"
    , x=588, y=75, tail=-30);
  CreateBalloon(name="台詞2"
    , style="小", text="<FONT style='つぶやき'>クククク…"
    , x=485, y=525, tail=160);

  Enter(to="背景");
  wait 1000;

  Enter(to="コマ1");
  Opaque(to="コマ1", time=1000, alpha=100%);
  wait 1000;

  Enter(to="コマ2");
  Move(to="コマ2", time=1000, x=780);
  wait 1000;

  Enter(to="台詞1");
  wait 1500;

  Enter(to="コマ3");
  Zoom(to="コマ3", time=1000, sx=100%, sy=100%);
  wait 1000;

  Enter(to="台詞2");
  wait 1000;
}

今回はタグでスタイルを指定してみた。
FONTタグの閉じタグを書いていないが、閉じる必要がない場合は省略できる。

よくよく見るとCreateBalloon命令のstyleパラメータでもスタイルを指定しており
スタイルの指定が重複してしまっている。
こういう場合どうなるのか。

スタイルの指定が複数ある場合、先に指定されたスタイルの指定内容に
後のスタイルの指定内容を付け加える形になる。
また同じ種類の指定があれば上書きされる。
スタイルは組み合わせて使うことが出来るのだ。

実行してみよう。

YouTube Preview Image

文字の出方を細かく調整することで、ぐっと臨場感が増すことがわかるだろう。


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