窓に枠をつける
ウィンドウデーカーで作った「中身を動かせるコマ」には
枠がなかったことに気がついただろうか。
コマの枠はフレームデーカーの機能なのだから、当然といえば当然…
でもコマとして作っているのでやはり枠が欲しい…
アウトラインデーカー
そんな時はアウトラインデーカーという特殊なデーカーを使う。
アウトラインデーカーは枠を表示するデーカーだ。
アウトラインデーカーを使えばフレームデーカーのものとまったく同じ枠を作ることができる。
アウトラインデーカーを作るにはCreateOutline命令を使う。
CreateOutline(name="枠"
, w=405, h=720, shape="Fade", color=RGBA(0,0,0,64), thick=8);
さてさて、枠を作るのはこれだけで済むのだけれど
どーせなら窓と枠を1つの部品としてみなせるようにしておきたい。
そんな時は…そう、親子にすればいい。
ただウィンドウデーカーの子としてアウトラインデーカーを作ると、
アウトラインデーカーはウィンドウデーカーの表示制限機能によって見えなくなってしまう。
逆にアウトラインデーカーの子としてウィンドウデーカーを作ればよさそうではあるが
枠に窓がくっついているというのもイマイチ妙だ。
どちらかというと、窓と枠は兄弟なかんじがする。
ノードデーカー
そんな時に使うのがノードデーカーだ。
ノードデーカーは何も表示せず、何の機能も持たない最もシンプルなデーカーだ。
デーカーをひとまとめにしたい時に親として使う。
ノードデーカーを作る命令は…そう、CreateNodeだ。
CreateNode(name="コマ1"
, x=440, y=0);
それでは組み込んでみよう。
全体としてコマとみなせるように名前も整理しておこう。
style 普通 { face="MS ゴシック", size=32 }
style 小 { size=24 }
style つぶやき { interval=100, speed=250, effect="Rise" }
method Main()
{
CreateImage(name="背景", image="背景.png"
, x=0, y=0);
CreateNode(name="コマ1"
, x=440, y=0);
CreateWindow(name="コマ1/窓"
, w=405, h=720);
CreateImage(name="コマ1/窓/画像", image="コマ1.png"
, x=222, y=324, ox="Center", oy="Middle", sx=110%, sy=110%
, sampling="BieLinear");
CreateOutline(name="コマ1/枠"
, w=405, h=720, shape="Fade", color=RGBA(0,0,0,64), thick=8);
CreateFrame(name="コマ2", image="コマ2.png"
, x="OutRight", y=65
, outline_shape="Vivide", outline_color=white, outline_thick=8);
CreateFrame(name="コマ3", image="コマ3.png"
, x=407, y=505, ox="Center", oy="Middle", sx=0%, sy=0%
, outline_shape="Vivide", outline_color=black, outline_thick=8);
CreateBalloon(name="台詞1"
, style="普通", text="それにしても...<BR>腹(はら)が減(へ)った"
, x=585, y=65, shape="Dumpling", w=300, h=185, tail=-30);
CreateBalloon(name="コマ3/台詞2"
, style="小", text="<FONT style='つぶやき'>クククク…"
, x=63, y=15, shape="Rock", w=220, h=125, tail=160);
CreateColor(name="幕", color=white, w=1280, h=720, blend="Add");
Enter(to="背景");
Enter(to="コマ1");
Enter(to="コマ1/窓");
Enter(to="コマ1/窓/画像");
Enter(to="コマ1/枠");
Enter(to="幕");
wait 500;
Move(to="コマ1/窓/画像", time=1000, x=182, step="DecSin");
Opaque(to="幕", time=1000, alpha=0%, step="DecSin");
WaitDecor();
Enter(to="コマ2");
Move(to="コマ2", time=800, x=780, step="Dec3");
WaitDecor();
Enter(to="台詞1", effect="Bound");
WaitDecor();
Enter(to="コマ3");
Zoom(to="コマ3", time=1000, sx=100%, sy=100%, step="AccSig");
wait 600;
Enter(to="コマ3/台詞2", effect="Expand");
WaitDecor();
}
やりたいことは単純なのに、デーカーの親子関係にこだわったせいで
ちょっと面倒な作業になってしまった。
しかしこのようにノードデーカーを使って親子関係を整理しておくことが
演出を強化していく上で後々効いてくるのだ。