Windows95でも動く!

よく誤解されるのだけれど…

Foooはソフトウェアエンジンである!

グラフィックスのハードウェアアクセラレーション…
いわゆるビデオカードの機能はまったく利用しておらず
ほぼ全ての処理をCPUのみで行っている。

なのでビデオカードを最新のものに買い換えても恩恵はさほどない。
VRAMの容量なんかはパフォーマンスにはほとんど関係ない。
当然ビデオカードの3D機能なんかはまったく使っていない。
前回書いたような3D機能も全てソフトウェア処理で実現されている。

というわけで、いつも動作環境に「3Dアクセラレーション不用」とチラッと書いていたのだけれど
………お気づきになられただろうか(汗)

ハードウェア処理のリスク

ビデオカードが提供するハードウェアアクセラレーションは非常にパワフルな機能である。
またDirectXが提供する強力なフレームワークもプログラマの手間を大きく軽減してくれる。
3Dはすごく簡単に扱えるし、そして何より圧倒的に高速だ。

ハードウェア処理を利用することには極めて大きなメリットがあるが、同時に大きなリスクも孕んでいる。
ハードウェアの機能を利用するということは、
ハードウェアの機能に依存してしまうということと同義だからだ。

ソフトウェア処理のメリット

ハードウェアに依存しないことには、
ハードウェアの恩恵を受けられないハンデを背負ってでも代えがたい
非常に大きなメリットがある。
わかりやすく一言で言えば

FoooはWindows95でも動く!

たぶんWindowsNT4.0でも動く(笑)
え、何の意味があるのかって?
意味なんかない!

動くことが正義である!

というのは半分冗談で、
あらゆる環境で動作するようにと配慮を重ねた結果だ。
Windows95で動けばどんな環境でも動くだろうということで!

今でこそハードウェアアクセラレーションは気軽に使えるものになっているが
Foooが開発された10年前はそんなに気軽に使えるものではなかった。
各社のビデオカードの機能は様々で、動作も様々。

DirectXがそのあたりの差異を適宜ソフトウェア処理で埋めてくれるという謳い文句だったのだが
期待しているような水準にはまったく達しておらず
半透明で描画するように指定したらメッシュ状態で表示したりと散々だった。
確かに透けてるといえば透けてるけど!
そういった中でハードウェアアクセラレーションを利用することはあまりに無謀だったのである。

ソフトウェア処理の強み

その頃の仕様をいまだに引きずってる意味があるのかと言われるとアレだが…
ソフトウェア処理であるということは環境に依存しないこと以外にもメリットがある。
ハードウェアが提供していない処理も自在に行うことができるという点だ。

例えば、昨今では画像を合成する際に様々な合成方法が使われる。
オーバーレイや覆い焼き、焼きこみなどPhotoshopでおなじみだろう。

しかし意外に思うかもしれないが、現在のハードウェア処理では
そういった合成方法を扱うのは非常に難しい。
ソフトウェア処理ならば、比較的低いコストで導入することができる。
これはソフトウェア処理の大きな強みだ。


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