Archive for 1月, 2013

動く漫画を実現せよ

Foooはもともとはアドベンチャーゲーム開発用のゲームエンジンである。

作り始めたのは、もうかれこれ12年も前になる。
標準的なPCのスペックがCeleron 800MHz程度、800×600サイズのゲームもまだ珍しく
フルカラーのゲームがようやく増えてきたくらいの時代だ。

アドベンチャーゲームというと一般的には背景と立ち絵、
そしてメッセージウィンドウが表示された画をイメージするだろう。
12年前もアドベンチャーゲームといえばそういうイメージだった。
しかしFoooに要求されたのは、ソレとはまったく異なる画作り。

『動く漫画』

後にそう評される演出は、画面に漫画のコマのようなものを多数表示し
メッセージは吹きだしで表示する…当時としては結構革新的なものだった。

こんなかんじ。(今描いた落書き、なぜか配色がアメリカンなのはキニシナイ)
Fooo_RoughImage

けれども当初決まっていたのはそういったコンセプトだけで、
具体的にどんな演出を行うのかはまったく決まっていなかった。

まったくの手探り状態。
革新的なものだからこその悩み。
でも演出のビジョンがはっきりするのを待っていたらまるで開発が進まない。
うーん…

とりあえずなんでもできるようにしちゃえ!

とまぁ、軽いノリで、どんな演出でも実現できる仕様を目指すことに。
こうしてFoooは、アドベンチャーゲーム用のエンジンとしては妙に汎用的な
悪く言えば大仰な仕様のシステムとして開発がスタートしたのである。


命名!『Fooo』

前職ではFFD Systemというアドベンチャーゲーム用のゲームエンジンを開発していたのだけれど、
このFFDという名称は前職場である株式会社モノクローマの登録商標であるため、
その名称をそのまま使うのはちょっとアレだったりする。

そもそもFFD(Floating Frame Director)とは「動く漫画のような演出」を示す言葉であって、
FFDを実現するシステムだからFFD Systemという具合に
かなりテキトーにエンジン名を命名したという経緯がある。

そのまんますぎる

せっかくなのでこの機会にちゃんとイカしたエンジン名をつけておきたい。

覚えやすいのがいいなー
文字数はできるだけ少なくしたいなー
検索で当たりやすいのがいいなー
Rubyとかみたいに宝石とか鉱石の名前もいいなー

とかアレコレずいぶん悩んだのだけど…
やはり大本のコンセプトというか…
語感は残しておきたいということで、思いついたのが…

Fooo

読みは『フー』
floating object oriented organization の略。
『流動オブジェクト指向機構』という意味…のつもり。

プログラミングにおいて特に意味のない名称であることを示唆する名称”Foo”に掛けていたりする。
自分の仕事名である『アザナシ』と似たコンセプト!
コレダー!

という感じで、以降Foooと呼称していこうと思います。


エンジン公開計画的な。

新年ということで心機一転気持ちを切り替えて、
前職で開発に携わったゲームエンジンの技術情報などを公開して行こうかと考えていたり。

退職したのにそんなことして大丈夫なの?と思うかもですが、
ゲームエンジンに関してはクロスライセンス的な契約をしていたりします。

12年前に設計したエンジンなので、今では当たり前になってる機能も多く、
イマサラ感がかなーりあるかも。
実行環境を公開するかどうかは…サポートが面倒そうなので要検討(ぉ

とりあえずエンジンの名前どーしよーかなー


あけおめ

Posted 2013.01.02 in 雑記

2013年、おけましておめでとうございます。

………ってブログ更新止まりまくってたー!!!

なんやかんやバタバタしているうちに放置状態に…スミマセン。
まとまった記事を書こうとしすぎてた感があるので、もうちょっと気楽に書いていきたいところ。

あ、ちなみに…

就職しました。

前職を退職してからここ暫く無職だったのですが
年末から某所にてゲームプログラマとして働いております。

本年もよろしくお願いいたします。