吹きだしの形を指定する
今度は吹きだしに手を加えよう。
漫画において吹きだしは台詞を入れる単なる枠ではない。
吹きだしは台詞の意味を視覚的に表す記号である。
その上で特に重要なのが、吹きだしの『形』だ。
吹きだしの形を使い分けることで、より豊かな表現が可能になるのだ。
『動く漫画』においても、吹きだしの形はやはり重要である。
バルーンデーカーは様々な形状の吹きだしを作り出す高度な機能を備えている。
吹きだしをどんな形状にするかは、CreateBalloon命令のshapeパラメータで指定できる。
CreateBalloon(name="台詞1"
, style="普通", text="それにしても...<BR>腹(はら)が減(へ)った"
, x=588, y=75, shape="Dumpling", tail=-30);
shapeパラメータには吹き出しの形状の名前を指定する。
用意されている形状はざっと90種類。
いくつか例を挙げておこう。
Dumpling | Potato | Rock | PolyRect | Bale |
FlickerRect | FatStar | Punch | Burst | Gas |
吹きだしのサイズは台詞が収まるように自動的に調整されるが、
形と文章量の相性によっては吹きだしの大きさがイマイチになる場合もある。
そんな時はw, hパラメータで吹きだしのサイズを直接指定する。
CreateBalloon(name="台詞1"
, style="普通", text="それにしても...<BR>腹(はら)が減(へ)った"
, x=588, y=75, shape="Dumpling", w=300, h=185, tail=-30);
w パラメータには吹きだしの横幅をピクセル単位で指定する。
h パラメータには吹きだしの縦幅をピクセル単位で指定する。
ではさっそく組み込んでみよう。
style 普通 { face="MS ゴシック", size=32 }
style 小 { size=24 }
style つぶやき { interval=100, speed=250, effect="Rise" }
method Main()
{
CreateImage(name="背景", image="背景.png"
, x=0, y=0);
CreateFrame(name="コマ1", image="コマ1.png"
, x=440, y=0, alpha=0%);
CreateFrame(name="コマ2", image="コマ2.png"
, x="OutRight", y=65);
CreateFrame(name="コマ3", image="コマ3.png"
, x=407, y=505, ox="Center", oy="Middle", sx=0%, sy=0%);
CreateBalloon(name="台詞1"
, style="普通", text="それにしても...<BR>腹(はら)が減(へ)った"
, x=585, y=65, shape="Dumpling", w=300, h=185, tail=-30);
CreateBalloon(name="台詞2"
, style="小", text="<FONT style='つぶやき'>クククク…"
, x=470, y=520, shape="Rock", w=220, h=125, tail=160);
Enter(to="背景");
wait 1000;
Enter(to="コマ1");
Opaque(to="コマ1", time=1000, alpha=100%);
wait 1000;
Enter(to="コマ2");
Move(to="コマ2", time=1000, x=780);
wait 1000;
Enter(to="台詞1");
wait 1500;
Enter(to="コマ3");
Zoom(to="コマ3", time=1000, sx=100%, sy=100%);
wait 1000;
Enter(to="台詞2");
wait 1000;
}
グッと表情が豊かになった!